通気緩衝工法によるウレタン防水とは?特徴や工事の流れを分かりやすく解説!!
屋上やベランダの防水工事には、さまざまな施工方法があります。
その中のひとつが、「通気緩衝工法(つうきかんしょうこうほう)」によるウレタン防水です。
「ウレタン防水は聞いたことがあるけれど、通気緩衝工法って何?」
「普通のウレタン防水とは何が違うの?」
という方も多いのではないでしょうか。
今回は、通気緩衝工法によるウレタン防水の特徴や、どのような場所で検討される工法なのかを分かりやすくご紹介します。

通気緩衝工法とは?
通気緩衝工法とは、下地に直接ウレタン防水材を塗るのではなく、
下地と防水層の間に通気緩衝シートを設けて施工する防水工法です。
建物の屋上やバルコニーなどの下地には、見た目では分からなくても内部に水分が残っていることがあります。
その状態で防水層を施工すると、下地に含まれる水分が温度上昇などによって水蒸気となり、
防水層を押し上げて「膨れ」などにつながることがあります。
通気緩衝工法では、通気緩衝シートを使用して下地からの水分や湿気を逃がしやすい構造をつくります。
さらに、脱気筒を設置して内部の湿気を外へ排出する仕組みをつくるのが特徴です。

ウレタン防水とは?
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ね、硬化させることで防水層をつくる工法です。
液状の材料を使用するため、複雑な形状の場所や配管・設備などがある場所にも施工しやすく、
継ぎ目の少ない防水層を形成できます。
屋上をはじめ、ベランダやバルコニーなど、さまざまな場所で使用されています。
ただし、同じウレタン防水でも、建物や下地の状態によって適した施工方法は異なります。
下記のブログでは戸建て住宅のベランダ防水|施工事例です。参考にしてください。
河内長野市M様邸 ベランダ防水工事(通気緩衝工法ウレタン防水工事)

「密着工法」と「通気緩衝工法」の違い
ウレタン防水には代表的な施工方法として、密着工法と通気緩衝工法があります。
密着工法は、下地にウレタン防水材を密着させて防水層を形成する方法です。
一方、通気緩衝工法では、下地と防水層の間に通気緩衝シートを設けます。
そのため、下地に水分が含まれている可能性がある場合や、
既存下地の状態などを考慮して、通気緩衝工法が選択されることがあります。
「どちらの工法が優れている」ということではなく、
現在の防水層や下地の状態を確認して、適切な工法を選ぶことが大切です。

なぜ下地の水分が問題になるの?
屋上は日中、太陽の熱によって表面温度が上昇します。
下地内部に水分が残っていると、その水分が水蒸気となって防水層を内側から押し上げることがあります。
その結果、
などにつながることがあります。
通気緩衝工法は、こうした下地から発生する湿気の影響を軽減するための工法です。

通気緩衝工法の施工の流れ
現場の状態や使用する防水材によって工程は異なりますが、一般的には次のような流れで施工します。
① 下地の確認・清掃
まず既存防水層や下地の状態を確認します。汚れや劣化部分などを確認し、防水施工ができる状態に整えていきます。

② 下地補修
ひび割れや傷みなどがある場合には、必要な補修を行います。

③ プライマーなどの施工
使用する防水仕様に合わせて下地を整えます。

④ 通気緩衝シートの施工
下地の上に通気緩衝シートを施工します。

メッシュクロス

⑤ 脱気筒の設置
下地から発生する湿気などを外部へ排出するため、必要に応じて脱気筒を設置します。

⑥ ウレタン防水材の施工
ウレタン防水材を所定の仕様に合わせて塗り重ね、防水層を形成します。
1回目塗布

2回目塗布

⑦ トップコート施工
最後にトップコートを施工して、防水層を保護します。
施工する製品や現場条件によって仕様・工程は変わるため、
実際の施工ではメーカー仕様などに沿って進めることが重要です。

通気緩衝工法はどんな場所で検討される?
特に検討されることが多いのが、既存建物の屋上防水改修です。
長年雨や紫外線にさらされてきた屋上では、既存防水層だけでなく、その下の下地の状態まで確認することが重要になります。
例えば、
「屋上の防水が膨れている」
「ひび割れが増えてきた」
「以前に雨漏りしたことがある」
「前回の防水工事から年数が経っている」
といった場合には、表面だけを見て工法を決めるのではなく、まず現地調査を行います。

防水工事は「何を塗るか」だけで決まりません
防水工事というと、
「どの防水材を使うのか」
に目が向きやすいですが、それ以上に重要なのが現在の下地の状態を確認することです。
既存防水の種類や劣化状況、下地の状態、排水状況、ひび割れ、膨れなどを確認したうえで、適した防水仕様を考える必要があります。
そのため、
「ウレタン防水だから安心」
ということではなく、
「その建物の状態に合った防水工法になっているか」
を確認することが大切です。

河内長野市・富田林市・大阪狭山市で屋上・ベランダの防水が気になる方へ
屋上やベランダの防水は、普段あまり目にする場所ではないため、劣化が進んでから気付くこともあります。
「防水表面にひび割れがある」
「膨れているところがある」
「水が溜まりやすくなった」
「室内に雨染みがある」
など、気になる症状がある場合は、一度状態を確認しておくことをおすすめします。
ロードリバースでは、屋上・ベランダなどの状態を確認したうえで、必要な補修方法や防水工事をご提案しています。
すべての建物に通気緩衝工法が必要なわけではありません。
現在の状態を確認して、密着工法・通気緩衝工法などから適した施工方法を検討することが大切です。
河内長野市・富田林市・大阪狭山市周辺で、屋上防水・ベランダ防水・雨漏りなどが気になる方は、お気軽にロードリバースまでご相談ください。