戸建て住宅のベランダは何種類ある?床の見分け方と適した防水工事を解説!
「自宅のベランダが傷んできたけれど、どんな防水工事をすればいいの?」
そんな疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
ベランダといっても、すべて同じ造りではありません。
戸建て住宅では、見た目や施工方法によって、
モルタル仕上げ・FRP防水・ウレタン防水・シート防水
など、さまざまな仕様があります。
まずは「自宅のベランダがどのタイプなのか」を知るところから見ていきましょう。

① モルタル仕上げのベランダ
比較的築年数が経過した住宅などで見られるのが、モルタル仕上げのベランダです。
表面はコンクリートのような灰色で、ザラザラとした質感になっていることがあります。
見分けるポイント
・灰色やグレー系
・表面がザラザラしている
・ひび割れが見られることがある
・コンクリートのように見える
といった特徴があります。
ただし、見えているモルタル自体が防水のすべてとは限らず、その下に防水層が設けられている場合もあります。
どんな防水工事をする?
既存の防水層や下地の状態を確認したうえで、ウレタン防水などによる改修を検討することがあります。
下地に水分が含まれている可能性がある場合などには、密着工法ではなく通気緩衝工法が選択肢になることもあります。

② FRP防水のベランダ
現在の戸建て住宅でよく見られる防水仕様の一つです。
FRPは「繊維強化プラスチック」で、ガラス繊維などを使って強度のある防水層をつくります。
見分けるポイント
表面は、
・比較的硬い
・ツルッとした仕上がり
・グレー系の床が多い
・継ぎ目が少なく一体的に見える
といった特徴があります。
ただし表面にはトップコートが施工されているため、見た目だけでFRPと断定するのは難しい場合もあります。
どんな防水工事をする?
防水層そのものに大きな問題がなく、トップコートだけが劣化している場合には、トップコートの塗り替えを検討します。
ひび割れ・浮き・剥がれなどが防水層まで及んでいる場合には、補修や防水層の改修を検討します。

③ ウレタン防水のベランダ
液体状のウレタン防水材を塗り重ねてつくられた防水層です。
複雑な形状にも施工しやすく、改修工事でも使われる防水方法です。
見分けるポイント
・継ぎ目がほとんどない
・比較的なめらかな表面
・グレーや緑などの仕上げ
・FRPと比べると弾力を感じることがある
などが目安になります。
ただし、ウレタン防水もトップコートで覆われているため、一般の方が見た目だけでFRPとウレタンを正確に判断するのは難しいことがあります。
どんな防水工事をする?
既存防水層や下地の状態によって、
密着工法・通気緩衝工法
などを検討します。
単純に「ウレタンの上だからウレタンを塗る」という判断ではなく、既存防水の密着状態や下地の水分などを確認することが大切です。

④ シート防水のベランダ
塩化ビニル系などの防水シートを使用しているタイプです。
戸建て住宅では屋上や比較的広いバルコニーなどで見られることがあります。
見分けるポイント
比較的分かりやすいのが、シートの継ぎ目です。
・一定幅で継ぎ目がある
・端部を見るとシート状になっている
・表面に規則的な模様がある場合がある
などが判断材料になります。
どんな防水工事をする?
シートの浮き・破れ・接合部分・端部などを確認します。
状態によって部分補修で対応する場合もあれば、既存防水を含めた改修方法を検討する場合もあります。

写真で見ると分かりやすい!簡単な見分け方
ブログでは、ここを4種類の実物写真を並べたイラストにすると非常に分かりやすいと思います。
| ベランダの状態 | 見た目の目安 | 防水工事の考え方 |
|---|
| モルタル | ザラザラ・コンクリートのよう | 下地・既存防水を確認して改修 |
| FRP防水 | 硬く比較的ツルツル・継ぎ目が少ない | トップコート・補修・防水改修 |
| ウレタン防水 | なめらか・継ぎ目がほぼない | 状態により密着・通気緩衝など |
| シート防水 | シートの継ぎ目が確認できる | シートの状態に合わせて補修・改修 |
ただし、色だけで判断するのはおすすめできません。
FRPもウレタンもトップコートによってグレーなどに仕上げられていることがあり、
写真だけでは専門業者でも既存仕様を確認しないと判断できない場合があります。

「ベランダの種類=施工する防水工法」ではありません
ここが今回の記事で一番伝えたいポイントです。
例えば、
モルタルだから必ずウレタン防水
FRPだから必ずトップコートだけ
というわけではありません。
同じように見えるベランダでも、
既存防水の種類・下地の状態・ひび割れ・浮き・水分・排水状態・雨漏りの有無
などによって必要な工事は変わります。
そのため、
① 自宅のベランダがどんな仕様か確認
↓
② 現在の防水層・下地の状態を確認
↓
③ 劣化状況に合った防水工事を選択
という順番で考えることが大切です。
